自動車技術の進化への対応を目的として、特定整備認証制度の施行や点検基準の改正、2024年から開始されるOBD検査制度など、整備に関連した各種法改正が進められている。
一方、実務を担う現場においては、新技術への対応、人材確保等の課題が散見される。このほど、それら共通課題への対応を図ることを目的に、事業者間で連携して行う各種活動の費用を支援する「令和3年度 地域における事業者間連携による自律的取組に係る支援」が公募・審査され、採択結果が公表された。
同支援は自動車整備業界を支援するという目的から、「各都道府県自動車車体整備協同組合」、「各都道府県自動車整備振興会(自動車整備商工組合)」、「各都道府県自動車電装品整備商工組合」、「各都府県タイヤ商工協同組合」の各業界団体のみを支援対象者として限定している。今号では、同支援の採択を受けた各単組の取り組みのうち、先進技術への対応を目的とした活動を紹介する。
山梨県自動車車体整備協同組合
山梨県自動車車体整備協同組合(市川清理事長)は2月22日、碓井自動車(中央市)で講習会を開催し、エイミング関連設備機器の組合内共有体制について説明するとともに、エイミング作業を実演した。組合共有のエイミングツールセットは県内3ヵ所に設置。
長野県自動車車体整備協同組合
長野県自動車車体整備協同組合(藤原富起人理事長)は2月26日、滝沢板金塗装・風間工場(長野市)で講習会を開催し、エイミング作業方法及びツールの使用方法を説明した。組合共有のエイミングツールセットは県内4ヵ所に設置。
神奈川県自動車車体整備協同組合
神奈川県自動車車体整備協同組合(小倉龍一理事長)は2月27日、小倉自動車・本社座間工場(座間市)で講習会を開催し、エイミング作業の実演を通じて、先進安全技術への対応を学んだ。組合共有のエイミングツールセットは県内2ヵ所に設置。
群馬県自動車車体整備協同組合
群馬県自動車車体整備協同組合(鈴木昭彦理事長)は3月2日、同車協組合事務所(前橋市)で講習会を開催し、先進技術の動向を解説するとともにアラウンドビューモニターなどのキャリブレーション作業を実演した。組合共有のエイミングツールセットは県内1ヵ所に設置。
千葉県自動車車体整備協同組合
千葉県自動車車体整備協同組合(大里光夫理事長)は3月4日に佐倉市中央公民館(佐倉市)、5日に中央自動車大学校(鎌ヶ谷市)、6日に日本自動車大学校 袖ケ浦校(袖ケ浦市)で講習会を開催し、最新のASV技術動向を紹介するとともに、整備・板金塗装作業のポイント、作業時のトラブル対処方法などを解説した。
愛媛県自動車車体整備協同組合
愛媛県自動車車体整備協同組合(菅貞明理事長)は3月12日、直野モータース(新居浜市)で講習会を開催し、アラウンドビューモニターやブラインドスポットモニターなど各種装置・センサーのキャリブレーション作業を学んだ。組合共有のエイミングツールセットは県内1ヵ所に設置。