車体整備士の増強及び継続教育を目的に、各単組で高度化車体整備技能講習・車両計測編が開催されている。今号では山梨、奈良の講習内容を紹介掲載する。
◆山梨県自動車車体整備協同組合
山梨県自動車車体整備協同組合(市川清理事長)は5月28日、トーコー・アルス山梨(笛吹市)で高度化車体整備技能講習・車両計測編を開催した。
先進安全装置と車体修復及びホイールアライメントの関係性を示すとともに、ボディー計測・修正、ホイールアライメントの要素と計測・調整方法を解説。その後、スラスト角の計測及びボディー計測をそれぞれ実習した。 協賛はトーコー、オーテル・インテリジェント・テクノロジー。講師は同車協・星野、山下の両氏。参加者は16人。
◆奈良県自動車車体整備協同組合
奈良県自動車車体整備協同組合(松本礼士郎理事長)は6月4日、同車協組合会館(磯城郡)で高度化車体整備技能講習・車両計測編を開催した。
車体基準の車体中心線、ホイール基準の車体中心線(幾何学中心線)、スラスト角がそれぞれ一致することが真っ直ぐ走る車両の条件として重要なことを再確認するため、車体、ホイールアライメントの計測に焦点を当てた座学を実施。実習では4輪の傾きから車両の進行方向を導き出したほか、実車での車体計測方法を確認した。
講師は同車協・川崎、山口の両氏。参加者は24人。
今年度の高度化車体整備技能講習・車両計測編も、各単組において開催が予定されており、実施に向けて準備が進められている。日車協連の組合員事業所としては、所属単組の事務局に日程等を確認した上で、先進安全自動車の整備に欠かすことのできないボディーアライメント及びホイールアライメントの知識を学ぶ同技能講習に参加してほしい。