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高度化車体整備技能講習・電気自動車編インストラクター講習を各地で開催

24.03.24

日本自動車車体整備協同組合連合会(小倉龍一会長)は3月3日に整備振興会会館(福岡県博多市)、10日に整備振興会会館(岩手県盛岡市)、17日に奈良県自動車車体整備協同組合連合会会館(奈良県磯城郡)、20日に東京都立多摩職業能力開発センター(東京都昭島市)で、令和6年度高度化車体整備技能講習・電気自動車編のインストラクター講習を各都県で開催した。

高度化車体整備技能講習は、車体整備士の再教育事業として毎年テーマを変えて開催している。今年で7回目を数える。  冒頭の挨拶に立った小倉会長は「電気自動車の保有台数は増加傾向にあり、ここ数年で特別な車から日常的な車に移り変わっていくと予想される。電気は導体を流れている間は目視ができない。そのため、作業者が常に注意していなければ感電事故に繋がる恐れがある危険なものである。電気自動車を日常的に受け入れるにあたり、電気自動車の構造を学び、感電などから作業者の命を守る講習とした」として重要性を訴えた。

内容は、電気自動車等の整備作業の特別教育、電気自動車の基本構造、充電規格と設備、電気自動車の整備作業上の注意点、感電の危険性、絶縁工具をテーマに、車両の整備上の注意点から労働災害を未然に防ぐための防止策や法令遵守の知識など、電気自動車の事故車整備に向けた体勢を整えるために必要な知識を学んだ。

今回の座学の具体的な内容は、日産・SAKURAの冷媒種・冷媒量や、バンパーの部品供給の特長などを取り上げるなどし、具体的な車両における注意点を紹介。実技では、消防署の協力を得て、感電事故でによる心室細動からの救命を意識した心肺蘇生術やAEDの使い方の実技講習を行った。  講習の最後にはコンプライアンスチェックシートの説明があり、積極的な運用を訴えた。

挨拶に立つ小倉龍一会長

電気自動車の実車を用いた実習のようす、絶縁保護具や絶縁工具について確認した。写真は岩手会場

奈良会場の実習車両は、三菱eKクロスEVが用意された。Mode3の普通充電器も設置されており注目を集めた

東京会場の座学のようす。一つでも多くの事柄を単組に持って帰れるよう真剣に講義に臨んだ

講習の最後には修了証の授与式が執り行われた