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山梨県車協、2024年度高度化車体整備技能講習 電気自動車編を開催

24.05.01

冒頭の挨拶に立った市川理事長。受講者を激励すると当時に、日車協連の最近の取り組みなどを伝えた

実技講習では双方向性を重視。活発な意見交換で理解を深めた

 山梨県自動車車体整備協同組合(市川清理事長)は2024年4月21日、トーコー山梨事業所(山梨県笛吹市)の研修センターにて2024年度高度化車体整備技能講習 電気自動車編を開催した。2024年度の高度化車体整備技能講習開催は全国で初めて。
 冒頭の挨拶に立った市川理事長は「今年度の高度化車体整備技能講習のテーマは電気自動車編ということで、既に日産のSAKURAを始め多くの電気自動車、ハイブリッド車が走っている。その電気自動車の注意点を取りまとめたもので今日一日、一つでも多くのことを学んで明日からの業務に活かしてほしい」と述べたうえで、先日国土交通省が発表した車体整備の透明性確保へガイドラインについて、日車協連が実施してきた高度化車体整備技能講習や、先進安全自動車対応 優良車体整備事業者認定工場制度が高く評価されているとして、日車協連の取り組みの進捗を参加者にフィードバックし、引き続き高度化車体整備技能講習への理解と積極的な参加を訴えた。
 内容は、座学では教本の内容に沿いつつ、日産アリアのバンパーが生産時に外板パネルと同時に塗装されている点など見積りに深く関わる点に注目。議論を交えながら利益につながるよう意識した内容となった。実習車は、三菱eK クロス EVを用意。日産サクラとの違いや、両車両ともにリヤフロアの車台番号打刻位置があること、リヤサスペンションメンバーが駆動用バッテリーと距離が近い点などにフォーカスし、実車を観察したうえで損傷診断における注意点などを、講師と受講者が見解を述べつつ意見交換を行い、理解を深めた。
 講師は同車協、星野・小澤の両氏。参加者は22人。

■あなたの単組でも参考に

山梨県車協講師陣の実技講習アレンジ事例

山梨県車協の星野・小澤の両氏は、実技講習に際し、車両の特徴をいくつか紹介し、受講者に考えてもらう手法を採った。たとえば、日産SAKURA、三菱eK クロス EVの車台番号打刻位置の解説では、骨格を共有するデイズが運転席下に車台番号が打刻されているのに対し、電気自動車のSAKURA、eK クロス EVは助手席側リヤフロアにあることを解説。後突の場合は職権打刻になるおそれがあることを伝えた。同時に、駆動用バッテリーの低さや、リヤサスペンションメンバーとのクリアランスが狭い点を伝え、受講者の反応を見ながら、損傷診断における課題を意識してもらい、知識の定着を狙った。

駆動用バッテリーの価格で議論

追加資料の駆動用バッテリーの補修部品代を参考として表示。会場では、突出して価格が高かったスバル・ソルテラに注目が集まった。同車はハイグレードモデルで715万円〜であることを鑑みても、車両価格のおよそ半分となる駆動用バッテリーの価格に疑問を感じる意見が出た。このように、全て情報を出すのではなく、上手く議論を誘導し受講者に積極的に考えてもらう伝え方で受講者の関心を引いた。